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ラブホリック 075-観覧車。

「えっ?」


ケイゴさん、キョトン。

何でここで後藤さんの名前が出るんだ?
という顔。


「彼女、きれいだし…好きになってもおかしくないなって…」
と言うと、彼は

「10代じゃないんだから、
 見た目だけで好きにはならないよ」
と笑った。



歩きながら観覧車下に着く。

ファミリーに紛れて入り口に並び、
私たちも観覧車に乗った。


「学生時代から周りは女性が多かったけど、
 いろんな人がいるよね」と彼。


二人隣同士に座って、
景色を見ながら話を続けた。


「それにおれは同業者はあんまり…。
 プライベートと仕事は分けたいし……。
 考え方は人それぞれあると思うけど」

そう言って、困ったように笑う。



ケイゴさんが、そんな風に
考えていたなんて意外だった。

結構ドライな面もあるんだ。

わたしは、好きになったら
立場はあまり関係ないけど…



ケイゴさんは、ほんとに
モテなかったのかなぁ。

知れば知るほど、そんなこと
なかったんじゃないかと思う。

惚れた欲目かな。


「ユキ、後藤さんとの仲心配してたの?」

「うん…」


ケイゴさんは、
わたしの肩を抱こうとして、やめた。


「え…なに(笑)」

「いや…。あの子に見せられないから」


と彼が指す方向を見ると、
先のゴンドラに乗っている男の子が
こっちを見ていた。

ケイゴさんが手を振ると、その子は
ママに隠れてしまった。


その子の振る舞いが可愛くて笑っていると、
ケイゴさんはわたしの手を握った。


手をつなぎながら、さらに尋ねる。


「じゃあ、もしわたしがケイゴさんと
 同じ職場だったら、好きにならなかった?」

「え〜…わかんない。なるかなぁ?」


そこで、好きになるとは
絶対に言い切らない彼。(苦笑)

もしもの話は苦手みたい。

正直過ぎるところも彼らしくて笑った。


「…今、ユキ以外の女性は
 考えられないって回答じゃダメですか」
とケイゴさん。

「じゃ、それでいいよ(笑)」


笑ってるわたしを見ながら

「他の人なんか目に入ってないよ。
 ユキがいいのに」

と彼が言った。



もう、後藤さんを気にするのはやめよう。

ケイゴさんは、わたしに向き合ってくれてる。

不安になったら抱きしめてもらおう。



そう思いながら、観覧車の中でキスをした。

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