Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラブホリック > ラブホリック 062-宣戦布告。

ラブホリック 062-宣戦布告。

いいお天気で、日差しは暑いくらい。
楽しく過ごせていた。

飲みものがなくなったので、
クーラーボックスに取りに行こうとしたら
ちょうどそこに後藤さんがいた。


「何飲みますか?」と聞かれ
ジンジャーエールを取ってもらった。

「ありがとうございます」

両手で受け取ると、
彼女はにこっと微笑んだ。

ケイゴさんのところに戻ろうかと思ったけど、
少しその場にいた。


ケイゴさん、小学生の男の子二人に
サッカーに誘われて、引っぱられていた。

「子供に懐かれますよね、市川さん」
と後藤さん。

そうなんだ。知らなかった。
でもイメージ通り。

「そうなんですね」と答えた。


後藤さんも、ジンジャーエールを開け、
わたしに話した。

「私、入社してからずっと
 市川さんに見てもらってるんです」

彼女は、栗色のボブをかきあげながら、
話し始める。

「ふにゃふにゃしてるし、
 頼りない人だなーって最初思ってたんですけど…。
 私がわかるまで勉強につきあってくれたり、
 励ましてくれたり…ときどき、叱ってくれたり。
 本当優しいですよね」


「うん……優しいですね」


「……ユキさんより先に、
 好きだって伝えてたら、
 何か違う展開があったのかなって
 考えたりします」


………ん?


「誰にも取られないって思ってたから…
 油断してました」
と苦笑する後藤さん。

どう返答すればいいのかわからず、
言葉を探していると、
「怒りました?」と聞かれた。

わたしが首を振ると、

「よかった。私の気持ち、
 ユキさんにしか伝えてないので
 市川さんには内緒ですよ」

後藤さんは、きれいな顔でふふふっと笑った。



正直、かなり困惑した。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。