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ラピスラズリ 35

ロードバイク??

「速いやつだよ。マウンテンバイクみたいな」

「へ〜運動神経いいんですね」

「いや〜ふつーだよ」

天野さんがニコニコしてくれるから、
こっちも笑顔になるなあ。

と思ってると、天野さんが微笑みながら
「今は敬語、やめる?同い年だし」と言った。


「そう……だね。いいの?」

「いーよ。
それに、仕事だって実際は
山下さんの方がデキるよ(笑)」


今日も田島さんは熱心に
天野さんに教育していて
最近はハラハラするぐらい。

田島さんの正直な言葉は好きだけれど
時にナイフのようになるのは
私も心が痛い。


でも、今が天野さんの頑張り時だろうし。
若い頃の苦労は買ってでもせよと言うし。

田島さんだって、
天野さんのためを思ってのこと…

不安定なカーブで電車が揺れる。
ぐらりとして天野さんから少し離れ、
これ以上話すことなく駅に着いた。


天野さんが先に降り、
ホームで私を待っていてくれた。

帰り道が途中まで一緒なのは、
前に車で送ってもらった時に知っていた。
先に天野さんのマンションへつながる
交差点がある。

暗い夜道を職場の話などしながら
ふたりで歩いた。
本当に普通の話。

天野さんは警戒心を解かせるのが上手だ。

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