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ラピスラズリ 34

にっこりとそう言われたら、
本当に彼氏ができちゃう気がしてくる。


ネイリストさんに癒された。
人を幸せにできる仕事だなあ。
もちろん技術者の人柄があってのことだろう。

私も仕事でそんな風に
思ってもらえたら嬉しいな。
頑張んなきゃ……


でもまず、彼氏よりは
新しい恋を探さなきゃ。



混んだ電車に乗った。
少しでも空いている隙間を目指すと、
誰かの足をヒールで踏んでしまった。

「いってー!」


「あっ、ごっ、ごめんなさい……」

声の主に向かって謝るが、
誰の足を踏んだのかわからずに
オロオロしたまま電車が出る。

「………山下さんじゃん!」

苦痛に顔を歪めた天野さんがいた。

「あーっ、ごめんなさい、
痛かったですよね。今帰りですか?
天野さん、電車通勤でしたっけ?
初めて会いますよね」

矢継ぎ早に言葉を投げかけると
天野さんが苦笑した。

「うん、帰り。今日は電車」

「いつもは?」

「自転車だよ。
でも今夜雨って予報だったからさ」

自転車……

ママチャリちっくなものを想像していたら
「ロードバイクだよ」と言われた。

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