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ラブホリック 045-チョコを持って。

部長に資料を送ると、
矢野さんあての内線が掛かってきた。

矢野さんはすでに退社していた。

ピックアップして取ると、部長だった。


『七瀬さん?矢野は?』

「先ほど帰られました。」

『無責任なヤツだな〜。
 資料ありがとう、よく出来てたよ。』

ああ、よかった…

『七瀬さんに僕のアシスタントしてほしいな。
 よく気がつくし、本社に呼びたいな』

「えっ。転勤ですか(笑)」

『まあ、すぐじゃないけどね。考えておいて』

機嫌の良さそうなお声。
部長、本気なんだろうか?

わかりました、と言って受話器を置いた。


19時半。
薬局も閉店して、ケイゴさんもそろそろ帰る頃。


急いでコートを着て、
チョコとプレゼントを持ってオフィスを出た。



会社を出てすぐに
―仕事終わったよ。ケイゴさんは?
とメールしたけど、
まだ仕事していたようで
返信はなかった。


電車を降り、薬局の前を通ろうとしたら、
ちょうどケイゴさんたちが
出てきたところだった。

何人かは駅に向かって
こちらに歩いてきて

ケイゴさんと女性二人はそれぞれ
自転車に乗ろうとしていた。

事務らしき人は
先に手を振って帰って行った。

ケイゴさんともう一人は、同じ方向…
前、ケイゴさんの車の助手席に乗ってた人だ。


今、引き止めてもいいのか、
どうしよう…


迷いつつも、「ケイゴさん!」と声を出した。


二人が振り向いた。


「…ユキ!帰ってたの?」


びっくりした様子で、
ケイゴさんが自転車を押しながら来た。

笑ってる。よかった…


後ろにいた女性が
じっとわたしを見ていたので
ぺこっとお辞儀をした。

彼女は、表情変えず会釈した。

「後藤さーん!お疲れ様!」

ケイゴさんが笑顔で言うと
彼女はニコッと笑って
「お疲れ様でした」と言った。

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