Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラブホリック > ラブホリック 044-告白と腹いせ。

ラブホリック 044-告白と腹いせ。

矢野さんが、小さな声で

「もう…気づいてたかもしれないけど。好きだよ。」

と言った。


あまりにサラッとしていたので、
すぐに返事ができなかった。


「えっと…彼氏いるので…」

「知ってるよ。(笑) 釣り合ってないよね」

ん?

「どういう意味ですか?」

「彼氏、地味だよね。一緒にいてて楽しい?」

ニヤニヤしながら言われて、カチンときた。

そんなこと思ってたの?


「矢野さんが彼の何を知ってるんですか?」


わたしは端末だけ持ち、
矢野さんを置いて自席に戻った。


あー。
バカな対応したかな。

流せばよかったのに、
怒りでわなわなして、
冷静じゃいられなかった。

…でも、失礼なこと言ってきたのは向こうだし。


ふーっと息を吐き、仕事にとりかかった。

早く終わらせて、
ケイゴさんにチョコ渡しに行かなきゃ。


早く会いたい。



定時過ぎ、仕事を終えた。

帰ろうとしたら、矢野さんから
社内メールが来た。

昼間の引き継ぎ資料、
今日中に作り直して部長に送って、と。


あれでいいって言ってたのに?
何を求めてるのかわからない。


てゆうか、そこ座ってるなら
口頭で指示出してくれたらいいのに。


深呼吸して立ち上がり、直接聞きに行った。

矢野さんは、睨むように顔をあげた。
怯まずに質問すると、感情的な声を出された。


普通の女子なら泣いてるかも。
わたしは泣かなかったけど。
誰が泣くもんか。


「引き継ぎの時と気が変わられたんですね。
 仕上げて部長に送っておきます。」


それだけ矢野さんに言い、自席に戻って
資料を作り直し始めた。


最っ低。


矢野さんはその日を境に、
わたしにだけ冷たく接するようになった。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。