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ラブホリック 043-バレンタインデイ。

翌週、バレンタインがあった。
職場は、義理チョコ配りの慣習はなかった。

ケイゴさんには、
少しばかりハイクラスなチョコを用意した。

アサミと一緒に買いに行ったから
仁科君とケイゴさんのチョコが一緒。(笑)

プレゼントは迷ったけど手袋にした。
これもちょっといいものを。

自転車乗って、お薬お届けにも行くから
寒くないように。


この日は、矢野さんからある引き継ぎを
受ける予定があった。

「ななちゃん、今から時間もらえる?
 上のミーティングスペース使おう。」

「あ、ハイ。わかりました」

急いで端末とペットボトルを持ち、
矢野さんについて階段を上がる。


上階にはアサミたちのいる開発部があった。
仁科君がわたしと矢野さんに会釈した。

アサミは…作業中か。
後ろ姿だけ見えた。


ミーティングスペースとは、
すぐに簡単な打ち合わせができる、
簡易的な仕切りのある空間。

すぐにPCを開き、準備を始めていると
矢野さんが隣にイスを寄せてきた。



さすがに、自席よりは捗ったけど、
矢野さんが近いのが気になる。

わざとかな…

アサミから、
矢野さんには気をつけてと
言われたのを思い出してしまった。


話の内容をざっと形にしてまとめて、
矢野さんに確認してもらった。

「うん、よくできました。飲み込み早いね」
と言ってもらえた。

仕事を褒められるのは、何より嬉しい。

戻る準備をしていると、矢野さんに
「おごってやるから、自販機行こう」
と、休憩フロアに誘われた。

仕事のやり残しがあるので、と断ると
5分だけと言われて、渋々承諾した。

カップのミルクティを買ってもらった。

そして、
「これやる」
と、キットカットをくれた。

「おやつ?ありがとうございます」

開けて割って、矢野さんと半分こした。

「おれもらったら、あげた意味ないじゃん」

「えー。意味とか別にいいじゃないですか」


矢野さんは、わたしの目をじっと見つめた。

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