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ラブホリック 032-わたしの部屋。

車内はピリピリした空気。
沈黙が続いた。

……もう。

矢野さんにイライラしていたけど、
ケイゴさんも、その拗ねた態度どうなの?
せっかく会えたのに…

それに、ケイゴさんだって
可愛い薬剤師さん周りにいるのに。
自分ばっかり嫉妬して。

だんだん腹が立ってきて、
わたしも黙り続けた。


そして、わたしの自宅前に着いた。
ケイゴさんを家に上げたことは
まだなかった。

続く沈黙。
でも、このまま降りるのも気分良くない。

「うち、来れば。」
と、愛想ない言い方してしまった。
ケイゴさんは、やっとこちらを見た。


「…なんでユキが怒ってるの?」


「ケイゴさんが怒ってるから。」


「怒ってないよ。」

怒ってないって…どの口が言うの。(笑)
思わず吹き出してしまった。


わたしが笑うと、ケイゴさんの表情が
柔らかくなった。


「じゃ、ユキの家行っていい?」
すっかり元通りの表情。

「いいよ。」

誰もいない薬局のパーキングに車を停め、
ケイゴさんと二人で家に帰った。





「女の子の部屋だね…」

彼が、マイメロの加湿器を見ながら言う。
わたしは苦笑した。

ケイゴさんちと違って、
うちはワンルームなので、
一つの部屋にベッドもある。

シーツもカーテンも薄いピンク。
ラグは白。確かに甘々。

コーヒーを淹れて、ケイゴさんに出した。
何だか落ち着かないみたい。


そわそわしてるケイゴさんの隣に座った。
彼の太ももに手を置く。
彼はちょっと驚きつつも、
遠慮がちに手を重ねた。


ケイゴさんの顔を覗き込み、
わたしからキスをした。

「好き…」

ケイゴさんの首に抱きつきながら言った。
ケイゴさんはわたしを抱きしめて、
「もっと言って。」と言った。

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