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ラピスラズリ 3

お昼休憩の時、コンビニで買った
スープ春雨にお湯をいれようと
給湯室へ向かう。

廊下の一角にある給湯室。
そこにはなぜかソファも置かれていた。

ガスの温度を設定して、
お湯が出てくるのを待っていると、
ソファからむくりと人影が動く。

「ぎゃああっ」

びっくりして叫ぶと、その人影が
隣の部署の萩原さんだということに気付いた。

「……?ああ、派遣ちゃんか」

気だるそうに、漆黒の髪を
掻き上げる萩原さん。
田島さんと同期らしい。

派遣ちゃんと言う呼び名は
バカにされているようで嫌だった。


「いいにおいする…」と萩原さん。

「これですか?」

派遣ちゃんと呼ばれたイライラを
残しながらチゲ春雨を指差した。

「それ。食いたくなってきたなあ」

「コンビニ売ってますよ」

少し冷たくあしらうと、萩原さんが笑った。


「田島んとこの派遣ちゃんだよね。
飲んだ時よく話に出てるよ」

「え…」

つい顔を上げたら、萩原さんと
視線が絡み合った。


わ、恥ずかしい。


「私…お先に失礼します」

熱いチゲ春雨に蓋をして、
逃げるようにその場を去った。

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