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ラブホリック 008-情熱的な彼。

真冬で寒い日だった。
高速道路下。

車の通りは多いけど
人はほとんどいなかった。

市川さんは、手はつないでくれるけど
会話はない…


「寒いですね…」
「あ、そうだね…寒いよね」


やっとこっちを見てくれたけど、
すぐに視線を外される。
悲しくなった。


「市川さん、迷惑なら言ってくださいね」
「迷惑?何が…」


わたしのことが嫌で黙ってるんじゃないの?

「わたしのことですよ。迷惑ですか?」
「え?いや、全然…。むしろ」

むしろ!?

「あ、いや…え?」

押し気味のわたしに若干後ずさる市川さん。


なんか似てる。

うちの会社の人たちに。

理系男子っぽい!





やっと目を合わせてくれた。
照れくさいような困った顔。

吸い寄せられるように
市川さんの胸に抱きついた。



もう嫌われてもいいや…


「ギュってしてほしい……です…」


市川さんは、迷うようなそぶりをした後
わたしの背中にそっと手を回した。

ドッドッドッ…と
彼の鼓動を感じた。


「……いいの?…おれ…本気にするよ?」


耳の近くで彼の声がする。
胸がキューンと熱くなる。


「はい。本気にしてほしいです」


それだけ伝えたら、
市川さんは力をいれてわたしを抱き寄せ、
唇をふさいできた。


意外なほど情熱的なキスに
びっくりしながらも嬉しさが上回って
彼のキスを受け入れた。

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