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ラブホリック 007-奥手な彼。

週末の夜、市川さんと二人で会った。

震えそうなほど緊張しながら
待ち合わせ場所に向かうと、
彼はもう来ていた。


「遅くなってすみません」
「あ、今来たばかりだよ」

にこっと笑ってくれた。


お店に行って、晩御飯。
当たり障りない会話をした。

プライベートの彼は
やっぱり年相応の落ち着きがあった。

白衣着るとフワフワして見えるな〜。
小動物みたいな。


お酒入らないから、こっちも酔えない。
酔った勢いで距離が縮まることはなさそうだと思った。

予想以上に大人の対応だから、
彼にとっては、私はきっと
恋愛対象ではないのだろう。


お店を出て、次どうしようかと
言いながら歩いていた。

市川さんは、わたしといて楽しいのかな?

やっぱり嫌だったのかなぁ。

電話では優しく感じたのに…


とぼとぼ歩いてると、
市川さんが「早くここ抜けよう」と
わたしの手を引っ張った。

え?なに?

辺りを見回すと、ネオンがギラギラの
ホテルが並んでいた。


手をつないだまま歩く市川さん。

嬉しかったけど…

わたし、市川さんとなら、
入ってもいいのにな。


道を抜けきると、市川さんの速度が緩んだ。

「ここにあるとは知らなくて…ごめんね」

謝りながら、手も離そうとするから
ぎゅっと手をつかまえた。

「わたし、手つなぎたいです」

市川さんは恥ずかしそうに、
つなぎ返してくれた。

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