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ラブホリック 003-風邪。

12月。忙しい時期。

「ななちゃん、会議室行く?」

職場の先輩。矢野さん。
29歳男性。

「先行っててください、ちょっと確認取りたい件あるんで」
「おう。了解」

矢野さんは、何かと気にかけてくれる。

開発部署から社内部署へ異動となり、わたしは今の部の総括事務。

行き詰まった時にフォローしてくれたり、
飲みに誘ってくれたり、ありがたい存在。

矢野さんには地元に彼女がいて、遠恋だった。

でも…少なからず、
わたしに気があるのではないかと
一人で勘繰ったりもしていた。

矢野さんと二人きりで飲みに行くのは
何となく避けていた。
嫌ではなかったけど、何となく。


確認事項を済ませて、端末片手に会議室へ。

あれ…

なんか…フラフラする。

喉も痛いし…

風邪ひいたかも…

「どうした?顔色悪いぞ」

矢野さんにも、部の人たちにも心配をおかけする。
申し訳ない…



持病の薬との飲み合わせもあるので、
仕事終わりにいつものおじいちゃん先生の
クリニックへ行った。

喉の痛さで声もかすれていた。

待合は混みあい、やっと診察を受けると
おじいちゃん先生が目を見開いた。

「こりゃあ喉真っ赤だわ!」
「先生、寒気もするんです…」←ハスキー声
「でしょうね。お薬出しておくから食後に飲むんだよ。体暖かくしてね」

うう…癒されるなぁ〜

日頃カリカリしながら働いてるわたしには、
おじいちゃん先生は癒しの存在。

マスクをつけてコートを着込み、
マフラーを巻く。

着膨れでコロコロしながら
調剤薬局へ向かった。

今日はあの、
癒し系薬剤師さんいなくてもいい。
こんな弱ったとこ見られたくないし…

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