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ラブホリック 001-かかりつけ薬局。

七瀬ユキ。25歳。
IT系会社の会社員。

そこは男性が多い職場で、
お誘いはわりとあったけど
当時彼氏はいなかった。


ある持病持ちのわたし。

命に関わる病気ではないけれど、
毎日飲まなければいけない薬がある。

2ヶ月に一度クリニックに行き、
おじいちゃん先生にその薬を処方してもらう。


「数値は安定してるよ!また同じ量出しとくね」
「はーい。ありがとうございますー」


数値は安定してても、調子は波がある。
冷えに弱いし、月経周期も狂いがち。


処方箋を持って、近所の調剤薬局へ行った。
受付に出し、ソファに座って処方を待った。


その日は平日の会社帰りだった。

薬局の閉店ギリギリだったみたいで
患者さんは誰もいないし、薬剤師さんも、
皆さんガラス越しの調剤室で何やら作業中。


ほどなくして、
素朴そうな男性薬剤師さんが出てきた。


「七瀬ユキさまー」
「あ、ハイ」


立ち上がろうとすると
その薬剤師さんはカウンターから出てきて、
わたしの隣に座り、ニコッと笑った。

つられて私もニコッ。(笑)

穏やか〜な、ほんわか癒し系。
若いのか、そうじゃないのかわからない。

職場の人たちとは違う、柔らかな雰囲気。


薬の説明を受けて、
簡単に最近の調子を聞かれ
「良くも悪くもないですね〜」と答えた。


彼はニコニコしてるだけ。

その後沈黙。

妙な間に苦笑い。


そして薬の袋を差し出され

「七瀬さん。お仕事頑張りすぎないでくださいね。」

と言われた。


それが妙に心に染み込んで、
まあ、営業トークなんだろうと思いつつも、
素直に嬉しかった。

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