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ラピスラズリ 19

田島さんが煙草を吸うことも知らなかった。

「瑠璃ちゃん顔真っ赤」

萩原さんに指摘されて、え…そんなに?
と頬を押さえた。

「萩原さん、瑠璃ちゃんて呼ぶんだ」
と岡田さんが驚く。

「あー、この前山下さんに、
派遣ちゃんって呼ぶなって
怒られたの、俺」

そりゃダメですよー、と岡田さんも
怒ってくれた。


田島さんは静かに煙草を吸っていた。
私の前にあった灰皿を渡すと、
ありがと、と軽く頭を下げられた。



寡黙なイメージだった萩原さんは
わりと話しやすい人みたい。

岡田さんと話し込む萩原さんを
見ていると印象が変わった。


田島さんは言葉少なに
灰皿に煙草を押し付けて、
煙を吐ききった。

私だけが意識してしまっているのかも
しれないけれど、
話しかける言葉が見つからない…


もう一本煙草を手に取る
田島さんを見つめると、
田島さんも私を見つめる。

何か言いたげな感情を
含んだような瞳に見えるのは
思い過ごし?


「………甘いものもあるよ。頼む?」


田島さんは、手元にあった
メニューを渡してくれた。

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