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ラピスラズリ 154 無理

「何してんの山下さん…こんなとこで」


た、田島さん―――!


田島さんはちょっと驚いた風に
わたしを見ていた。


見つかった、完璧に見つかった。
そこに看板出てるし。


「あああああの」

「…………」

看板を見てる田島さん。




「あの……えっと……」



なんだろう。
泣きそう。

結構、いっぱいいっぱいだし。


一人でここに来たのも、
平気だと思ってたけど、

なんか、心のどこかで
すごく酷い目に
あった気もしていて。

萩原さんに、
なんでそんなことしたのって
恨む気持ちもあって。



大好きだけど、
まだ一緒にいたいけど、
見限ったほうがいいのかなって

そう思う自分も確かにいたから。


レディースクリニックに来てるのが
見つかったからと言って、
別に田島さんが詳細を知る事はないのに、

生理痛がひどくて~とか、
言い逃れることは
いくらでもできたはずなのに、

なんか無理だった。


真下に俯いて
顔を見せないわたしの前に
田島さんの靴が見えた。


「無理してる?」


優しい声が上から降ってきた。

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