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ラピスラズリ 152 

嫌な思い…した。


でも、萩原さんが
そういうところがあるっていうのは
何となくわかってて。


思い上がってるかもしれないけれど
わたしへの愛情は
すごく伝わってきて。

ただ、愛情を伝える方法が
ひどく幼いときがあって
それが不安ではある。



「……おーい。おおーい。山下さん」

ハッ。

また意識飛んでた!


クライアント先から戻ってきた田島さん。
あ…もう定時過ぎてる。



「仕事になんないじゃん。迷惑」

コートをデスクのチェアに掛けながら
田島さんに叱られた。

うう、迷惑だよね。


「定時上がりで時間つけますから…」

「あー、嘘、嘘。
そういう意味で言ってるんじゃないよ。
これでも心配してんの。
本当に迷惑だとは思ってないよ」


背を向けながらパソコン立ちあげ、
田島さんは雑な態度で
優しい言葉を投げかけてくる。



ああ、だめ。

今、結構傷ついてるから…

優しくされると、やばい。



「ごめんなさい…仕事に
プライベートを持ちこんで…」

「そうだよ。
二人して、いい大人が。
社内恋愛向いてないんじゃない」

あ、フォローはしてくれないw


まあ、彼氏とケンカして
仕事に集中してないなんて、
社会人失格だよね。


少し突き放すような励ましの裏には
優しさが見えて。

たぶん、田島さんは
萩原さんの心配もしてて。


心配かけてごめんなさい、と
心の中でつぶやいた。

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