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ラピスラズリ 148 

エレベーターを降り、
適当にタクシーに乗った。


外は凍えそうに寒い。
とりあえず…自宅に戻ろうかな。



萩原さんとつきあう前、
「うちの社員になればいいのに」
って、笑いながら
言ってくれたことがある。


その時の話をわたしは
ずっと覚えていて、

だからこそ今回のことは
喜んでくれるんじゃないかって
心のどこかで思ってたのに…



やめとけよ、って
バッサリ………


しかも、田島さんのこと
ばっかり気にしてさ。

小さい奴だ。



涙を手の甲でごしごし拭き、
ふうっと溜息をつく。


タクシーを降り、
久しぶりの自宅につき
スマホの体調アプリを見てみると、
今日は“妊娠の可能性あり”…の日。


大丈夫だと思うけど、
万が一という事もあるし…

明日、産婦人科で
アフターピルもらう?

確実ではないけれど、飲めば
妊娠の可能性を大幅に減らせる、

けど…



家を出て、ひとりで冷静になると

怒り過ぎたかな、とか
いやいや、あんなことされたら
誰だって怒るでしょ!とか。

いろいろ考えて、頭の中が麻痺する。



今頃、萩原さんは一人で
何を思っているんだろう。

ほんとバカ。



結婚したいなら、
したいって先に言ってくれたら
返事は、決まっていたのに。

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