Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 147 

ラピスラズリ 147 

わなわな手が震える。

「今妊娠したら、
正社員登用の話とか
全部なくなっちゃう!
ゼロになっちゃうの!」


萩原さんは
ハッ、とバカにしたように
笑っている。


「正社員?声掛けられてんの?
やめとけよ。無駄に
こきつかわれるだけだぞ。」

「でも、田島さんが一緒に
働きたいって言ってくれたし」

と言った時、
萩原さんの顔色が変わった。



「………田島田島って…
そんなに田島がいいなら、
なんで俺といるんだよ」

全く温度を感じない、
冷たい瞳にたじろいだ。



「そんなに田島が好きか。
じゃあなんでここにいるんだよ。
出て行けよ!!」


強い口調に
涙が出そうになったけれど、
ぐっと堪えて立ち上がる。

シャワー浴びたいけれど、
そんなこと言ってられない。


わたしだって、
さっきの、萩原さんの
自分勝手な行為に怒ってる。

わたしの仕事なんて、
すぐに代わりがいて
いつでも辞められるって
思ってるから
こんなことできたんだよね。

わたしは、自分に誇りを
持ちながら働いてるのに。




薄いワンピースにコートをはおり、
お財布とスマホを持って飛び出した。


やっぱり、この人と結婚はできない!

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。