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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 141 秘密の話

ラピスラズリ 141 秘密の話

秘密の話とは。

天野さんの異動話だった。
コンサルから、総務へ。


「言わないでね~」

「いや、言いませんよ」

「うん。
言わない人だってわかってるよ」


田島さんは、カップを見つめながら
口角をあげて言った。


優しげな言葉に
胸が疼いたのは
気のせいだろうか。


天野さんの異動もびっくりしたけど、
私は田島さんの
別居のほうが驚いていて…


その話は、突っ込めない。



飲みに行くわけでもなく、
誘い、誘われるわけでもなく
カフェで田島さんと二人。


萩原さんは外で食事を
済ませてくるし、帰りも遅いから、
何か報告しないといけないこともない。


でも、
少しだけ後ろ暗い
この気持ちは何だろう…



私も、田島さんも
コーヒーを飲み終えた。



「帰るか。山下さんは
飯作ったりしてんの?」

「はい、自分の分は…」

「淳は食って帰るのか。
そうだろうな。メンバーも
独身ばっかりだしな」

「…はい…」





田島さんは?


別居って、どうして…?



「あ、ハンバーグおごってやるよ」

「いいですよ、自分で払います」

「いいよ、淳に割り勘だってバレたら
ちっせー男だなー!って笑われる」


ふふふ。
言いそうだな。


くすくす笑いながら、
ドアを開けてくれる
田島さんに礼をした。

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