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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 138 ハンバーグ

ラピスラズリ 138 ハンバーグ

コーヒーを頼む。

ケーキも食べたいけど…
うーん、ハンバーグ定食あるのか…

目移りしながら
メニューを見るけれど、
待ちながらがっつり食べてても
田島さん驚いちゃうよね。


お腹をすかせながら、
木枠の窓から
グレーから
黒に深まってゆく空を見ていた。


まだ17時台なのに
もう、夜みたい。

あたたかいコーヒーを飲み、
ぽかぽかと体が
暖まってきた頃、
田島さんが息を切らして
入ってきた。


「悪い、遅くなった」

「あ、お疲れ様です」


慌ただしく向かいに座り、
忙しなくコーヒーと
ハンバーグ定食を頼んだ。


「あっ、ハンバーグ…」
と言ったら、

「ごめん、腹減って」
と苦笑する田島さん。


「私も頼もうと思ってたんです」
くすくすと笑いながら打ち明ける。

「頼みなよ。奢るよ」
彼も笑っていた。



あーつかれた、という田島さん。

「ちゃんと休んで下さいね、おうちで」
とにっこり笑顔で言った。



田島さんは、じっと私を見る。

1ヶ月前まで好きだった人に
こうして見つめられると、
俯くしかなかった。



「今、別居中だよ」

「………え」


別居?


「いつから…」


言葉がなくて、
こんなことしか聞き返せない。


田島さんは、んー…と考えて、
「1ヶ月ぐらい前かな」
と言った。

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