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ラピスラズリ 134 冬

沈黙しながら見つめ合う。

萩原さんの表情からは
何の意向も読み取れない。


ご両親に挨拶…!?


「…そんな考え込まなくても。
別に、深い意味はないよ」



萩原さんは、
冷めたコーヒーを飲み干して
出勤準備を始めた。



あ、深い意味はないのね。

そう…


私も朝食を片づけ、
萩原さんと一緒に家を出た。


彼と一緒に出勤しているが、
まだ社内の人間に会ったことはない。


もしかすると、
すでに誰かに見かけられていて
それを自分たちが知らないだけかも
しれないけれど。

半分秘密のように過ごすのは
楽しくもあった。



「年末より先にクリスマスだな」


すっかり寒くなったので、
コートを着込んで出社する。

萩原さんのコート姿は
背が高くて細いせいか
かっこいい。


横顔を見上げていたら
隠されてしまった。






「るりちゃーん。お昼ー」


岡田さんに声を掛けられ、
業務を切り上げて席を立つ。


「もうすぐクリスマスだね~。
るりちゃん、予定ある?」


その場には、
真後ろに田島さん、
少し離れた席に梶さんがいて
天野さんはクライアント先。

ここで答える勇気はない。


「予定…どうですかね~」

と濁したら、すぐさま後ろから

「デートだよな」

と声がした。

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