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ラピスラズリ 132 撃退

隙をついてエレベーターまで走り出す。

天野さんの、何やら大きな声が
聞こえてきたけれど
恐ろしすぎて振り向けない。

エレベーターに乗る時に
一瞬だけ見てみたら、
萩原さんが天野さんの胸ぐらを
掴んでるのが見えて、
目玉が飛び出そうに驚いた。


だ、大丈夫なの~っ?

天野さんが殴られたら、
それはそれで可哀相だし…


家に着き
数日分の着替えと、
メイク道具を紙袋に纏め、
新しい服に着替えた。


洗濯していく暇はない…か。

萩原さんに、
ゆっくり家に上がってもらっても
よかったのだけど、
もしかしたら天野さんが
ボコボコにされているかもしれないから、
すぐに家を出た。




さっきの場所に戻ったら、
もう誰もいなくなっていた。

地面に血が落ちてないか確認しながら
道路に出たら、脇に
萩原さんの車が停まっていた。


駆け寄って中に乗ると、
萩原さんが「一発ケリ入れたぞ」と
笑っていた。

「何て事を…」


「お前のためだろ。
あいつももう二度と
近寄って来ねえよ」


私のため…



「…ありがと、淳」


唐突に名前で呼んでみたら、
意外にも照れている彼に、
胸が高鳴った。

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