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ラピスラズリ 131 偶然

反射的に振り向いたら、天野さんがいた。

あれからずっと無視されていたのに、
今日に限って会うなんて。

…と、いうか
待ち伏せしていた?




前の恐怖が甦った。





天野さんは、
怯える私に気付くことなく
笑顔で話を続ける。

「借りてたDVD返しに来たの。
そしたらここ、
るりちゃんちの近くだなって。
ちょっと待ってみたら
会えるのかなって…」


確かに近くにレンタルのお店はあるが
駅前にもあるはず。

天野さんが
何を考えているかわからず、
何も言えない。



さりげなく
萩原さんの車を確認したが、
ここからでは見えない。


もし、萩原さんが車から
出てきたとしても
つきあい出したのがバレたら…


逆上されたら…こわい。



「天野!なんでこんなとこいんの」



萩原さんは、車を降りて
こちらに向かって歩いてきていた。


「え…萩原さん?なんで…」

天野さんも驚いたようだ。



「また女脅しに来たのかよ。
お前いい加減にしろよな」



「脅してなんかいませんよ」
という天野さんに、
萩原さんは冷たい目をする。


「田島に感謝しろよ、お前
どんだけ尻拭いしてもらってんだよ」


二人の会話のなか、
突っ立ってるだけの私に
萩原さんが「行って」と言った。

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