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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 130 名字

ラピスラズリ 130 名字

「えっ…?」


萩原さんの動揺に、焦りを覚えた。


「ま、いない名前でもねぇけど…」

「…お知り合い、ですか?」


良くない予感を抱きながら聞く。

萩原さんは、言うか言うまいか
決めあぐねているようにも見えた。


「その人の下の名前、マリじゃね?」


マリさんの名字が佐伯さん…?


「あ、でも、年齢は私と同じだと
話されていましたよ。
最初に名刺をいただいたはずなんですが、
紛失してしまって…。
佐伯さんとしか呼んでいなかったので…
ごめんなさい…」


「別に謝んなくても」


その後、萩原さんは
話題を変えていたけれど
私の頭の中は、
マリさん一色になった。


まだ、萩原さんが彼女を
忘れられていないのが
伝わってくる。





気まずいまま
私のマンションに着いた。

「ここで待っていてください。
荷物取ってきます」

「了解」

萩原さんには、エントランス前で
待っていてもらうことにした。



車をおり、
幅の広い階段を上がっていると

「るりちゃん」

と声がした。

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