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ラピスラズリ 129 地元

シャワーを浴び、昨日の服に着替えた。

まだ私が家にいるつもりだと
思っていた萩原さんは、
「もう帰るの?」と驚いていた。


「着替えないし…」

「じゃ、車出すよ。
なんか土日予定あるの?」

「いえ、特にありません」

「……じゃあ、
一緒にいたいんだけど。
今日も泊まってけば」


クールな人からの甘い言葉は
ものすごい威力で、
あっけなく心に刺さる。


そうして、家まで
車を出してもらう事になった。



道中、会話はあまり弾まない。


まだ知らないことが
たくさんあるはずなのに
何から聞いていいのか…


一つ思いついた、
当たり障りのない話題。


「萩原さんって、地元どこですか?」

「南の方」


あれ。南の方と言えば…
ネイリストの佐伯さんの地元の近く?


「温泉街ですねぇ」

「うん。ま、そうだな」

「一度行ってみたいです」

「ん。温泉以外何もねーけど」


鋭い目線で前を見て運転している
横顔を見ながら、ふふっと笑った。



「前までお世話になっていた
ネイリストさんも、
萩原さんと同じ地元なんですって」

「へえ。小さい町だから
知り合いだったりして」

「佐伯さんって言うんですけど…
確か名刺を昔いただいて…」

「佐伯?」


急に、萩原さんの顔が変わった。

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