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ラピスラズリ 117 事前

スカートから覗く私の太腿に
萩原さんの手が触れた。


「あ、悪い」


反射的に手を引っ込められる。

びしょ濡れになったスカートは
拭いたおかげで
しずくが滴ることはなかったけれど
穿いてはいられない。


萩原さんはタオルを洗濯機に放り込み
「シャワー浴びて来いよ。
スカートは乾かすから」
と言った。


「すみません…」



つきあうと決まったし…
私は、これからこの人とセックスするのかな。

そういうことだよね…


「じゃあ、お借りします」

「ああ」


着替えを借りてシャワーを浴びる。


これから起きる出来事を思うと
心臓が早鐘のように打っていた。



ふっ、と田島さんの顔がよぎるけれど
目を閉じて忘れようと努める。


もう…忘れなければいけない。
田島さんを考えることも、これからは裏切りになる。




借りた大きなシャツを着て、
リビングにいる萩原さんの元へ進んだ。


「シャワーありがとうございました」


ソファでうつむいていた萩原さんは
私の声に顔を上げ、立ち上がった。


「ああ…俺も浴びてくる」


いってらっしゃいと答え、
萩原さんはバスルームに入って行った。

新しいお酒がテーブルに置かれている。
飲んで待ってたのかな…



萩原さんも今、複雑な心境なのだろうか。

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