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ラピスラズリ 114 14階の夜景

いくら酔っていても、
男の人の家に上がるのが
どういう意味を持つかはわかっている。

しかもつきあう話まで出ている相手の家。
何かあっても覚悟はできている。


むしろ、私も望んでいたかもしれない。

既婚者相手に切ない想いを抱き
鬱屈としていた毎日が変わることを。



萩原さんの部屋は14階だった。

廊下から見える景色はなかなかのもので
「わあ…」と感嘆を漏らすと
萩原さんはまたぎゅっと私の手を握る。


「あーあ、こんなとこまでついてきて…」


何故だか残念そうに言われたので
「やっぱり賭けてたんですね」と言うと
「そんなことするかよ」と鍵を取り出した。



「瑠璃ちゃんは、好きでもない男の家に
上がる女なのかなーと思っただけ」


萩原さんは、手の中の鍵を見ながら、
チャリっと音を立ててキーホルダーを握る。


好き…だけどなぁ。
私の好きは、萩原さんの好きと違うのかな。


「好きですよ。
萩原さんは私の事好きなんですか?
さっきも言いましたけど、
そっちの方がそんな風に見えない」

と話すと、しーっと指を立てられた。

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