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ラピスラズリ 113 お宅訪問

「おい、起きろ。寝るな」


肩を揺すられて夢から覚める。

気がつけばタクシーは
高層マンションの前で止まっていて、
萩原さんに言われるままに降りた。


ブロロロロ…と
タクシーが去って行くのを
萩原さんと並んで見送る。

眠気は飛んだけれど、
まだ足元はおぼつかない。

よろよろしながら
萩原さんの袖につかまった。


「このマンションが萩原さんちですか?」

「そう。酔い覚めた?」

「ちょっと醒めました。
お洒落なマンションですねぇ、
私の家の近所とは違う…」


このあたりは都会なので、
こういうマンションが
いくつか建ち並んでいた。


「で、うち来るの。来ないの」


痺れを切らす萩原さん。
酔っ払いに付き合うのも疲れたようだ。


「行きますよ」

「え?来るの?」

「酔い醒めても文句言わないです…」


萩原さんは、袖をつかむ私の手を外して
手を繋ぎ直した。


「覚えてんじゃん、さっきの会話」


そうして、酔っ払いは
萩原さんの家にお邪魔することになった。

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