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ラピスラズリ 107 全力疾走

その日の仕事を終え、
会社を出る。

萩原さんのセミナーも
そろそろ終わるはずで
終わったら、連絡が来る
手筈になっている。


メイクを直して、
いつもと反対方向の電車に乗った。

こっちはセミナー会場もあるけれど、
萩原さんの家の方向でもある。


私は、彼の事を何も知らない。
実家暮らしなのか、一人暮らしなのか、
それすら知らない…



駅に着き、携帯が鳴った。
萩原さんも終わったらしく、
とあるビルまでおいでと言われた。


セミナー帰りの社員さんに
会ったらマズくないかな?


そわそわしながら
目的地に向かっていたら、
後ろから声を掛けられた。



「山下さん?
どうしたのこんなとこで」


よりによって田島さんだった。
今から会社に戻ると言う。


「おつかれさまです!
あのっ、ちょっと約束があって、
お先失礼します!」

「約束?」

「はい、急いでるので失礼します!」


うまく言い逃れられないので
走り去るしかない。
怪しすぎる。


私は田島さんを残して
萩原さんの元まで全力疾走した。

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