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ラピスラズリ 304 最後の夜

「好きだよ、瑠璃。俺はずっと、好きでいるから…」



震えるような声がして、
ぽたりと頬に涙が落ちてきた。

はっとして見上げたら、
田島さんが、泣いていた。



私は、手を伸ばして
田島さんの睫毛に触れた。

私だって、ずっと好きでいる。
私だって……


「う……ううっ……うぅ……」

途端に、堰を切ったように涙が溢れて、
静かに涙を流す田島さんも、唇を噛みしめる。


「瑠璃。
次のクリスマスイブの夜、
気持ちが変わってなければ
駅前のツリーの前で待ってて。

せめて、そのぐらいの希望は持たせて」



本当かどうか、
実現するかどうかわからない約束を
喘ぎながら、涙しながら交わそうとする。


「別れられてもいないのに、
何言ってるの。
そんな約束なんてできないよ」


涙目で反撃しても、威力はないらしく
田島さんは強く抱きしめてくれる。



激しい抽送のあと、
最後のセックスが終わった。



最後の夜は、
田島さんの寝息を聞いて
頬にキスをした後
まだ暗いうちに、彼の部屋を去った。

少ない荷物を、すべて処分して。

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