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ラピスラズリ 281 同郷

お蕎麦屋さんに入る。

最初こそ緊張したけれど、
同郷ならではの話や、
栞ちゃんの赤ちゃんが生まれた話、
話題はたくさんあった。

「栞ちゃん、ママになったんだね。
お祝いしなきゃ」

「先週実家帰ったけど、大変そうだったよ」

「そうなんだ…」

でも、栞ちゃんがママ…。
やはり感慨深いものがある。

その後も話は弾んで、
あっという間にランチの時間が終わった。

仕事の話は全くなくて、
それが意外にも心地よくて。

お互い、彼氏も彼女もいなくて、
恋愛とは違う。

「また飲みにでも行こう」

「そうだね、楽しかった」

お蕎麦屋さんの前で約束を交わし、別れる。

いいリフレッシュになった。
午後からもがんばろう……


事務所に戻り、
外出していた田島さんも帰社していた。

「お疲れ。ちょっといい?」

コートをチェアの背もたれに掛けて
こっちに歩いてくる。

私に依頼があるようだ。

「はい。何でしょうか…」

「3時に出て行くから、
それまでに2件作成お願いしたいんだ」

「はい。……」

田島さんに渡された資料に目を通す。

「いけそうです。
今からやります」

デスクにつく。
田島さんは席に戻らず、その場にいた。

「山下さん、
●●エンジの担当と知り合い?」

「えっ?」

匠君のこと?

驚いて見上げたら、
田島さんはバツの悪そうな顔をしていた。

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