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ラピスラズリ 255 田島編

当時のマリの心配にも、上司の期待にも
ちゃんと応えられるようになりたい。

誠意をもって仕事に臨みだした頃、
佑香の態度が変わってきた。


「本当に仕事なの?浮気してない?」

少しでも仕事が遅くなると、
すぐに疑い、責め立てる。

そのくせ、自分は遊びに出歩いたり
実家に戻ったり、
それを俺から注意でもすると逆上する。



佑香は、マリが辞めた数ヶ月後に退職した。
勤めていた期間は、1年足らずだ。

仕事に対する熱意はほとんどないまま
辞めて結婚をして、家に入った。


佑香と同じ年頃の子でも、
やる気がある子はあるから
単に佑香が、
仕事がキライなタイプだっただけなのだろう。



しかし、毎日あらぬ疑いを掛けられていると、
最初はかわいいと思っていたことも、
苦痛に変わってきた。







いつしか、嫌だった仕事が
心の支えになっていた。


頑張った分が評価されるのは
自分の価値が高まるようで嬉しく
働くことが、俺の人生の全てになっていた。


それに反して、
佑香との言い争いはどんどん増えていった。





「好きでもない女とよく結婚できるよな」



淳の言葉にカッと来たのは
それが真実だったからだと思う。

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