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ラピスラズリ 252 田島編

和やかに会話をしているのを
ぼーっと見ていると
山下さんが灰皿をくれた。


「ありがと」と言うと
にこりと微笑んでくれるが
会話はない。



何を話していいのかわからなくて
目の前にあったメニューを渡す。


「甘いものあるよ。頼む?」


コクンと頷いてメニューを開く彼女を
煙草をふかしながら眺めていた。




その後。
梶さんが酔い、岡田も酔い、
めちゃくちゃな雰囲気となってきて、
打ち切ることにした。

甘いものを勧めておきながら
それを頼むこともなく解散となった。




帰りは、山下さんと二人だった。

饒舌になってしまう俺の話を
にこにこしながら聞いていて
つい、秘密の社内恋愛までバラしてしまった。

俺も梶さんたちのことは
言えない酔っ払いだ。



帰りの満員電車では、
朝以上の混雑で、
思わず彼女の腕を捕まえた。


後ろからドドドっと人が流れてきて、
彼女を押しつぶしそうになる。

きれいな髪をしている。
髪に留められたヘアクリップが目に入る。

ついてる石の説明をしてる彼女は
あどけなくてかわいい。


この子といると
かわいいとか、抱きしめたいとか
他の男と話しているのが嫌だとか
煩わしい感情が出たり消えたりする。


そろそろ俺も、
この感情の正体に気付き始めていた。

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