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ラピスラズリ 251 田島編

これが色気がない?
どこがだよ。


現に俺は今、この子を前にして
鼓動が速まっている。



「ちゃんと女らしいよ。
つーか…可愛い子だなと思ってるよ」



言わなくていいのに口が滑った。

それをすぐに打ち消すように
言葉を付け足す。


「あー俺何言ってんだろ。
忘れてね!嫁に叱られるわ」





彼女の顔が見られない。





「田島さん、
ご結婚されてるんですか?」


「そうだよ。あれ?
言わなかったっけ」


できるだけ普通を装って答え、
反応を盗み見るが
彼女も特に表情は変わらない。


彼女にも少し、俺に対して
好意があるように感じていたのは
思い上がりだったか。

それとも、俺自身にそんな気があったから
そういう風に見えただけか。




「戻ろうか。そろそろ萩原来るかも」

「そうですね」


にこりと笑う彼女は、かわいくて
胸の奥がぐっと締めつけられる。




席に戻ると、淳が来た。

迷いなく山下さんの隣に座る
淳を見ていると、
たぶん彼女を気に入ってるんだろう。


最初、淳が「マリに似てる」と
絡んできたあたりから
この子のことを気にしていたのはわかっているし
今度は応援したいとも思う。



……でも、何だ、この気持ち。
二人を見ていると、イライラする。


苛立ちを隠すように
煙草を取り出した。

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