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ラピスラズリ 250 田島編

しかし、飲み会で梶さんに飲まされたり
絡まれたりしているのを見ると、落ち着かない。


それで内密につきあってる
岡田を怒らせたりして
ふたりの様子に苦笑した。


山下さんと目が合う。
飲まされて真っ赤になった頬で
にこっと笑っていた。



「すみません、お手洗いに…」

か細い声でふらふら立ち上がる山下さん。
危なっかしい。

放っておこうかと思ったが、
結局俺も席を外し、
山下さんが出てくるのを廊下で待った。



やばいな、俺…。
待ち伏せって…。

そう思うのに、心配が勝ってしまう。


ひょこっとトイレから出てきた彼女は

「あれ?田島さんもお手洗いですか?」

といつもよりガードの緩んだ笑顔で
尋ねてきた。



「いや…倒れてんじゃないかと思って」

目が合わせられない。

彼女は「私がですか?」とキョトンとしている。


「めっちゃ飲まされてたし、
嫌になってんじゃないかと思って」

と言うと、彼女は気付いたように笑った。

そして、ふたりで席まで戻る。


「私、色気ないみたいですね」

後ろを歩く彼女が言った。
思わず振り向いて否定する。

「ないことはないでしょ」

「田島さんが言ってくれたら嬉しいです」


じぃっと俺を見上げている。
俺の隠したいものを覗き込むように
俺の迷いなどわかっているように
大きな瞳で。


「いや……。何だよそれ」


鼓動が速くなった。

ほろ酔いの彼女は
溢れ出るような色気を纏っている。

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