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ラピスラズリ 249 田島編

やっと駅についた。
こんなドキドキしたのは久しぶりだ。

ドキドキというより、
ヒヤヒヤのほうが近いな。

心臓に悪い…

こんな、取り乱してしまうような
シチュエーションはなかなかない。




山下さんは俺の後ろをついてきていて、突然
「すいませんでした」と謝った。


え?
何が?

それでも彼女は、
叱られた子供のように
俺の顔色をうかがっている。



「何を謝ってるの?」

謝るなら俺だろ。
さっき、どれだけ際どい妄想したか。


つい笑ってしまったら、
彼女はちょっとだけ
安堵の表情をみせた。


「俺こそ謝りたいぐらいだけど。
セクハラで訴えないでね」

「えっ?」

「ちょっとラッキーって思ったし」

「えーっ?」


彼女が笑う。


何だよ。
笑うとかわいいじゃん。


いつもおどおど下を向いている彼女に
まっすぐ見つめられると
つい、逸らしてしまう。


なんだこれ。

もう、誰かに
こんな感情は持ちたくなかったのに。




でも、別に手出しするつもりはないし。

仕事するなら、
こんな子と働けるのは
モチベーションも上がるし。


そうだ。
ただ、それだけだ。

もう俺は、間違うわけにはいかない。

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