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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 101 相合傘

ラピスラズリ 101 相合傘

「ありがとうございます、
そんな風に言ってもらえて…」


「うん。だから、辞めないで。
じゃあ戻るよ、俺」


「はい。じゃあ、私も…」


一緒にお店を出たら、
通り雨が降っていた。


持っていた折りたたみを広げると、
田島さんが「俺も入れて」と
傘に入って来られて驚いた。


「傘狭いな」

「狭いですね、小さいから…」

「貸して」


ひょいと持ち手を取られた。

傘の中で腕が当たり、
田島さんの煙草の匂いがする。


見上げたら目が合ったので
慌てて俯いた。


何か…話題。


「田島さん…
萩原さんってどんな方ですか?」

「萩原?ああいうやつだよ。モテるよ」

「モテるんですか…?」

「うん。でも彼女はいないんじゃない。
そうか、山下さん、
萩原みたいなのが好きなのか」

「違います、好きってわけじゃ…」

「じゃ、お疲れ様。また明日」


いつのまにか会社の前に着いていて
田島さんは傘から抜けて
ビルまで走っていった。

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