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ラピスラズリ 244 田島編

俺の電話で、淳はすぐに彼女を
事務所に戻してきた。



大した作業でもないのに
外にまで出て、何してるんだ。
手伝うのは倉庫整理だけだろ。


「田島さん、すみません。遅くなってしまって…」

謝る彼女に対しても
心の中のイライラは止まらないが
できるだけ普通に伝える。


「外かよー。行くなら一言言っといてね」

「すみません…」

彼女はますます俯いてしまう。

ちょっと語気強めになってしまったけど
まぁ、いいや…。



それより、淳と山下さんの様子を見ていると
もうすでに打ち解けているように見える。


彼女が働きやすいようにするには
もっと周りとコミュニケーションを
取る機会を作ってあげたほうがいいんだろう。


「田島!会議出るぞ」

梶さんに呼ばれ、はい、と立ち上がる。


二人でエレベーターに乗ると、
梶さんがしみじみと言った。


「はー、忙しいなぁ。
佐伯さんがいてくれたらなぁ~。
って今でも思っちゃうよなぁ」

佐伯さんとは、マリのことだ。
梶さんはよく、こうしてマリが辞めたことを嘆く。

そして俺は、
いつも適当な相槌しか打てないでいる。



入社してからマリが辞めるまで
俺たちは付き合っていた。


マリが会社を辞めた原因は、俺にある。

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