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ラピスラズリ 243 田島編

それから。

前よりも彼女を目で追う回数が増えた。

ネイルが変わったことも
つい聞いてしまった。

彼女は恥ずかしそうに指先を隠した。


……もしかしたら、
セクハラとでも思われてるのか?


オドオドされると、
少しイラっとする。

もっと安心してくれてもいいのに。
俺はそんなに怪しい奴か?


俺は、一緒に働いてて
楽しいと思ってるけど
山下さんはそうでもないのか。

いちいち、彼女のことが気にかかる。






すると、淳がやってきた。

「あ、田島。ちょっと派遣ちゃん借りていい?」

「ああ……」

見てみると、また彼女が
おどおどしている。



また淳にからかわれたくなかった俺は

「貸してやるよ」

とだけ言って二人に背を向けた。





この日は、特に忙しくもない。

俺も山下さんも
淳の案件にも間接的に関わってるし
たまには手伝ってもいいだろ。


そんなふうに思っていたけど、
なかなか帰ってこない二人に
イライラは募る。


すぐ戻らせると思ったのに、
全然ちょっとじゃねーじゃん。

何考えてんだ、淳は。




息抜きの喫煙がてら、倉庫を通り過ぎる。

ドアは開いていたが、
中には誰もいなかった。


煙草に火をつけて、
スマホで萩原の番号を出す。


クソ。
イライラする。


この気持ちがなんなのか、
この時はまだわからずにいた。

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