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ラピスラズリ 241 秘密のメール(田島編)

足手まといにならないでほしい。

とにかくそう思っていたが、
彼女との仕事はなかなか心地よく、
俺がやりやすいように
考えてくれているのがわかった。

と言っても、
難しい仕事を任せているわけでもない。

誰にでもできる内容だが、
相手の動きを考えて仕事する人間と
自分の仕事の分量しか考えられない人間とは、
仕事のしやすさが断然違う。


打ち合わせから自席に戻り、
山下さんからのメールを開く。

その中には別に何もやましいやりとりはない。

シンプルな文面に、
頼んでいた見積データだけだ。

でも、彼女の「お疲れ様です」は
なんとなく、心を温かくさせてくれる。



俺の後ろのデスクで、
真剣な表情でパソコンに向かっている
彼女の横顔をちらっと確かめる。


「見積、ありがとう。」

その一文だけを彼女に送った。

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