Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

ラピスラズリ 245 田島編

マリは、淳と同郷だった。さばさばした性格のマリは、くるっとした大きな瞳が印象的だった。二人は出身高校が一緒で入社して再会したと言っていた。しかし、それだけではない関係に見えた俺は「マリとつきあってんの?」となんとなく淳に聞いたこともある。「ないない。あいつのこと、女には思えねえし」淳は、そう答えていた。俺はマリは同じ部署に配属になり、残業の後に飲みに行くこともあった。男女の仲になったのは、マリが珍...

ラピスラズリ 244 田島編

俺の電話で、淳はすぐに彼女を事務所に戻してきた。大した作業でもないのに外にまで出て、何してるんだ。手伝うのは倉庫整理だけだろ。「田島さん、すみません。遅くなってしまって…」謝る彼女に対しても心の中のイライラは止まらないができるだけ普通に伝える。「外かよー。行くなら一言言っといてね」「すみません…」彼女はますます俯いてしまう。ちょっと語気強めになってしまったけどまぁ、いいや…。それより、淳と山下さんの...

ラピスラズリ 243 田島編

それから。前よりも彼女を目で追う回数が増えた。ネイルが変わったこともつい聞いてしまった。彼女は恥ずかしそうに指先を隠した。……もしかしたら、セクハラとでも思われてるのか?オドオドされると、少しイラっとする。もっと安心してくれてもいいのに。俺はそんなに怪しい奴か?俺は、一緒に働いてて楽しいと思ってるけど山下さんはそうでもないのか。いちいち、彼女のことが気にかかる。すると、淳がやってきた。「あ、田島。ち...

ラピスラズリ 242 秘密のメール(田島編)

彼女から、当たり障りのない返信が入る。それで終えてもよかったのに俺も何を血迷ったのか、つい酒が強いか聞いてしまった。仕事も助かってるし、ねぎらいたい気持ちがあるのは嘘じゃない。しかし、彼女からは「強くも弱くもありません」とそっけなく返され、思わず笑ってしまった。笑いながら彼女の席を振り向くと、彼女は、真っ赤な顔をして俺を見つめていて少し、ドキっとした。いつも、座ってる彼女の横に立って依頼をするから...

ラピスラズリ 241 秘密のメール(田島編)

足手まといにならないでほしい。とにかくそう思っていたが、彼女との仕事はなかなか心地よく、俺がやりやすいように考えてくれているのがわかった。と言っても、難しい仕事を任せているわけでもない。誰にでもできる内容だが、相手の動きを考えて仕事する人間と自分の仕事の分量しか考えられない人間とは、仕事のしやすさが断然違う。打ち合わせから自席に戻り、山下さんからのメールを開く。その中には別に何もやましいやりとりは...
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