Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

ラピスラズリ 211 きれいな女の人

「これを萩原さんがくれたの?るりちゃんと仲直りしたいのかな?」「それはわかんないですけど、どうぞ」「ありがとー」お昼の時間。ジンジャークッキーを岡田さんにも。年末で忙しいので、ゆっくり休憩を取る時間はないのだけど岡田さんと紅茶を淹れてクッキーを食べる。「あ。残業中に食べればよかった」「ほんとですね」「甘いものほしくなるのになー」さくさくしてジンジャーが効いてておいしい。「田島さん、今日会社戻るの?...

ラピスラズリ 210 申請者

「あ。山下さん戻ってきた。 頼んでいい? これ仕入先に確認しといてほしくて」「あ、はい……」昨日まで、どうやってしゃべってたんだろうってぐらい、心臓がばくばくして緊張する。「社用車予約取りました?」一応聞いてみたら、横に首を振る田島さん。「……やってくれる?午後からは取ってんだけど、時間、前に延ばせるかな」「できますよ」開けたパソコンのディスプレイを二人で覗きこむようにして緊張しながら入力する。私が電...

ラピスラズリ 209 始業前

寂しいなんて、そんなこと思う権利も私にはないかもしれないのに。かわいいアイシングが施されたジンジャークッキーを眺めながらそういえば昨日、萩原さんも女性といたことを思い出した。楽しく過ごしたのかな。私と違って、不倫ではないだろうけど。新しい彼女には避妊してあげてほしい…そんな余計な心配をしていたら、岡田さんが出社してきた。「おはよっ、るりちゃん」「おはようございます」岡田さんも、私を見て少し何か思っ...

ラピスラズリ 208 ジンジャークッキー

何、今の。超普通。いや、ちょっと甘め?終わる覚悟はどうしたらいいの…!「あの、田島さんっ…」追いかけようとドアを開けたら、すぐそこにいた誰かにぶつかった。「いって。なんだよ」「ご、ごめんなさい」「急に開けるんじゃねえよ」萩原さんだった。「どこか打ちました?」「や、大丈夫だけど。なんか今日化粧濃くね?」すぐ見抜かれる。「そうかもしれません…」「瑠璃ちゃんぽくねぇなー。はい、これやるよ」ジンジャークッキ...

ラピスラズリ 207 翌朝

家に帰っても、全く寝られず、朝。「顔ひどい……」ファンデーションの乗りも悪い。仕事納めまであと少し。働かなきゃ。田島さんと顔を合わせたらどうなるんだろう。気まずそうな顔をされたら悲しい……ビルのエレベーターを待っていたら、後ろから「おはよ」と肩を叩かれた。「た、田島さん」「おはよ。寝た?」田島さんがあくびをしながら聞いてきた。珍しく寝癖もついている。(かわいい)「……寝坊したんですか?」「ちょっとやばか...

ラピスラズリ 206 欲

くるりと振り向いた田島さんは、私の布団に入ってきた。「寒い。布団入れて」「エアコン効きませんね」「雪もちらついてたしな」体を重ねたことなんて大したことじゃないかのように雑談が始まる。「瑠璃は眠くないの?」「いえ、そろそろ帰ろうかと…」「ちょっと寝て行きなよ」「……じゃあ、ちょっとだけ」ああ。往生際悪いな。田島さんが寝たら、帰ろう……。そう思っていると、田島さんが少しだけ私に体を寄せる。「瑠璃」「はい?...

ラピスラズリ 205 背中 ★

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