Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

ラピスラズリ 200 行ってきますのキス

「ちょっと…飲み物買いに行こうかな。喉渇いただろ」バスルームから出て、まだ肌を触れ合わせる前に田島さんが言った。そして、男物のスウェットを渡された。「飲み物…そうですね…?」今?すぐにベッドで始まるのかと思っていた私は、唐突な彼の発言に半分戸惑った。「家で待ってていいよ。外すげー寒いから」「あ、はい……」人の家で待つのは、とても緊張するのだけれど。田島さんは身支度を始め、コートを羽織る。私はもぞもぞと...

ラピスラズリ 199 好きだって伝える方法 ★

ラピスラズリ 198 涙のシャワー

「あの、シャワー…」「…浴びたい?俺はこのままでもいいよ」「一日、働いたし…」「じゃあ一緒に浴びよう」えっ。明るいところは恥ずかしい。「電気をつけないで」と言うとわかったよと苦笑していた。洗面所の灯りがあるから、バスルームはそんなに暗くはない。田島さんが目の前に立ち私の体にお湯を当ててゆく。「手、どけて」胸を隠していた手を剥がれ田島さんの瞳の中に私の体が映る。「すごく恥ずかしいんですけど…」「俺もだか...

ラピスラズリ 197 全てを脱ぎ去って ★

ラピスラズリ 196 彼の全て ★

ラピスラズリ 195 彼の指

田島さんが、私の胸を撫でるように触れ、やさしく、やさしく包む。「……あっ」と、自然と声が漏れる。男の人に、こんなに優しく触られた事がない。形が変わるほど揉みしだいたり、むしゃぶりつくように口に含まれたりそんな触り方ばかりで。それでも、快感はあったけれどこんなに優しくされるのは、本当に大事にされているようで。こんな関係なのに、感動した。やがて、田島さんは胸の先にキスをする。短く、反射的に声をあげると先...

ラピスラズリ 194 一晩の夢

照明が落とされた。ベッドに横たわり、田島さんの唇が首を這う。声を出すと、ぎゅっと抱きしめられた。それだけで涙が出そうになる。もどかしげにシャツを脱ぎ捨て、私も脱いだ。肌を擦り合わせると、温かくて、ずっとこうしていたくて。大好きな人が、手の中にいる喜びを噛みしめた。「気持ちいいな。何もしてないけど……」と田島さんが言う。確かに、今は脱いで抱きあっているだけだけど、私には十分刺激的だ。「ふふ」と笑うと、...

ラピスラズリ 193 彼の鼓動

別に、約束なんて。私は、田島さんとの時間を共有できたら、それで…そんな言葉を言いかけて、ぐっと堪えた。俯いている田島さんの睫毛を見ながら、一息に打ち明ける。「じゃあ、別れてから口説いて下さい。私に何も言えないのなら、言えるようになってから言って下さい。何の約束もできないなら、約束できる立場になってから、約束して下さい。私は、それでも田島さんが、好き…です」最後は、涙声になってしまったけれど。田島さん...

ラピスラズリ 192 冷たい手

田島さんは何も言わずに私の手を握る。「……冷たい手だな」これだけ寒いと、手も冷える。田島さんの手は温かい。今、この時だけでも、この温かさが自分のものになるのならそれでもいいかもしれない。バカでも、いいかもしれない。田島さんは私の手をもう一度ぎゅっと握ると、そのままコートの中に入れた。無言で歩き出す田島さんに、覚悟を決めてついて行った。ついたのは、歩いて数分のマンション。「おじゃま…します」田島さんは...

ラピスラズリ 191 今夜だけ

二杯めを飲み終える時、田島さんが腕時計を見た。帰る?先に言われたくなくて、「そろそろ出ましょうか」と言った。「そうだな」「奥さん……待ってませんか」「ハハ」肯定も否定もせず、田島さんはただ笑った。帰りたくない。帰ってほしくない。もっと一緒にいたい。口にできずに、小さく溜息をつく。店を出て、エレベーターを降りる時珍しく彼のコートの襟が折れていた。そっと手を伸ばして直したら、びっくりしたみたいで、ぱっと...
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