Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

ラブホリック 155-彼氏と先輩の二度目の遭遇。

ホテルのレストランに着き、向かい合って座った。会社の知り合いはいなさそうだった。ここに、ケイゴさんがいることが不思議で、くすぐったいような気持ちがした。おいしいねと言い合いながらランチを食べた。会計が並んでたので、ケイゴさんが外で待ってていいよと言ってくれた。幸せな気分で外に出ると、矢野さんと営業の高橋さんがいて、わたしに気づいた。「あれ?七瀬さん、一人でランチ?」高橋さんが驚きながら声をかけてく...

ラブホリック 154-ホテルのランチ。

頬が熱くなっていた。矢野さんはいつもと変わらなかった。ノートPCのディスプレイに隠れながら、小さくため息をつく。仕事しよ…余計な感情を振り切るように仕事に取り掛かった。そしてランチの時間。コンビニに降りるエレベーターでスマホを確認すると、ケイゴさんからメールが来ていた。『もしお昼出てこれたら、ユキの顔見たいなぁ』と、ほのぼのした様子。近くに来てるの!?お昼に出る人々の群れを見ながら、1階のロビーでケ...

ラブホリック 153-前とは違う感情。

もう1日お盆休みの会社も多いせいか、電車は空いていて快適だった。駅から社ビルまでの道のりで、暑くて溶けそうになる。社ビル1階のコンビニに入り、アイスコーヒーを買って出る。エレベーターホールで、周りを見渡す。矢野さんは…いないか。ケイゴさんは次の土日までお休み。今日の帰りは車で迎えに来てくれて、ごはんを食べに行く。久しぶりのデートだ。自席にアイスコーヒーを置き、連休明けに見るつもりだった書類を見にキ...

ラブホリック 152-お盆休み。

サインしてもらった婚姻届は引き出しの中にしまった。二人で、秋のある日に婚姻届を出しに行くために休みを取っている。その日が来るまで、引き出しの中で眠らせた。親からも、結婚の了承を得ていてすぐ出せばいいようなものなのに出さなかったのは、お互い結婚に踏み切れなかった部分もあったのかもしれない。連休残りの2日は、いつものようにまったり過ごす。結局実家にも帰らない。(苦笑)わたしの前のマンションの退去作業をし...

ラブホリック 151-顔合わせ食事会。

部屋に入る。食事はゆったりと一品ずつ運ばれ和やかな雰囲気だった。…というより、両親が和やかにしてくれていたのだろう。私達のために。ケイゴさんのお母さまは、孫をとても楽しみにしてらした。そのお気持ちが、まだ癒えない心をチクチク突き刺した。こちらの状況をご存じないお母さまは、何も悪くない。ケイゴさんは「急かしすぎ。」とお母さまをたしなめていた。最後に、わたしの父とケイゴさんのお父さまに婚姻届の証人のサ...

ラブホリック 150-物思いに耽る。

その晩。ケイゴさんは、満たされたようなあどけない表情で眠っていた。わたしはベッドから抜け出て、ベランダから外を眺めた。自然の風は蒸し暑かったけどエアコンで冷えた体にはちょうど良かった。後藤さんのことについてはそのあともたくさん謝られた。謝れば謝るほど、言葉って軽くなっていくんだなぁ、と思ったりした。彼を責めるようなことはしなかったけど、彼の言うことすべてを納得していたわけではない。彼がどういう思い...

ラブホリック 149-本心。★

いろんな疑問が浮かんだけど、口に出たのは、違う言葉だった。「わたしにも、ぎゅってして」ケイゴさんは、ゆっくりとベッドに座って切なそうな顔でわたしを抱きしめる。「後藤さんより、いっぱいぎゅーってして」折れそうなぐらい、強く抱きしめられる。その苦しさが嬉しかった。「わたし…またいつか、 ケイゴさんの赤ちゃんがほしい」その時の、いちばんの本心だった。何よりも、また、二人の赤ちゃんに会いたかった。そう思っ...

ラブホリック 148-知ってる香り。

お風呂から上がったケイゴさんが、電気の消えた寝室まで来た。「ユキ、話しておきたいことがあるんだ。聞いてくれる?」わたしが寝ているベッド脇に、彼がかがんだ。「泣いてるの?」まさか泣いてるとは思わなかったらしい。ケイゴさんは、泣き顔を覆っていたわたしの右手を取り、両手で包んだ。「後藤さんと会ってきたよ。」何を話し出すのか、不安になりながらも黙って聞いた。昨夜、薬局のメンバーで飲み会だった彼。帰りに後藤...

ラブホリック 147-知ってる香り。

家に着くと、ケイゴさんはいなかった。帰る前にメールはしていた。返事はなかったけど。どこか行ったのかな?お休みだし、地元に帰ったりしたのかな?あまり深くは考えず、のびのびとお風呂に入った。元々わたしは、一人の時間が好きだ。何も考えずに、目を閉じてぼんやりする。至福の時間。リラックスできて、心が安らいだ。今夜はケイゴさんに優しくしよう。お風呂から上がった少し後、ケイゴさんが帰ってきた。「おかえりなさい...

ラブホリック 146-揺さぶられる心。

「今日はオレ定時で帰るからな。 サオリちゃんに、確認事項あるなら 早めにしてって伝えといて」「はい……」よく切り替えられるなぁ。さっき、あんなことになってたのに。黙るわたしに矢野さんがあっさり言う。「何?キスしてほしかった?」ちょっ…「何言ってるんですか!」「オレは清水じゃないからなー」嫌な名前を挙げてきたな。でも、清水さんと矢野さんは全然違うよ。誰かに思いっきり甘えたい。わたしだってまだ、傷は癒え...
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