Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

スノードロップ #41 冬

「寒くなったわね〜。風邪ひかないようにね、ユウくんも」と言って、ママが出したのはあたたかい緑茶。季節は冬。しかし、最近はあたたかい紅茶だったのに今日は緑茶…冷たい緑茶が出ると……ってジンクスが夏にあったな。夏と言われたら、ひと夏の思い出が胸をかすめる。名前も夏樹だったし。あれから、なっちゃんに会う機会は一度もないまま。「何ぼんやりしてんの。早く問題やれよ。ストップウォッチ押すぞ」「は〜〜い」ユウくん...

スノードロップ #40 なつのおわり

ガーッと落ち込んで、立ち直る。悩んでもいつもそんな感じ。なっちゃんからは何度か連絡きたけど、何を言えばいいのかわかんないから返事しなかった。「……ユキナ、最近幡ヶ谷君と会ってないの?」しずかちゃんからついになっちゃんの名前が…!話したらもれなくアオトくんに漏らされそうで、言いづらい。「あー、うん。…なんで?」「幡ヶ谷君がまたフラれたって言ってるらしくて。なんかあったの?」ありましたが……「わたしのせいだ...

スノードロップ #39 セフレですか?

スノードロップ #38 シガール

で、家庭教師の日。ノルマだけはこなして、ユウくんが持ってきたヨックモッ○のシガールを食べながら烏龍茶を飲む。昔からシガールが好きで好きで、ユウくんと同じぐらい好き。「おまえ、口入れすぎだろ。落ち着いて食えよ」「おいしいよー」ああ、幸せ。この美しい瑠璃色の缶。シガールしか入ってないのがまたいい。「これお中元?」「違う」ユウくんもサクサク食べている。「もらいもの?」「違うよ。………姉ちゃんが買ってきたんだ...

スノードロップ #37 元カノ

スノードロップ #36 カウンターアタックが効いてくる

「どうよ?幡ヶ谷君とは」翌日の学校。しずかちゃんはにやにやしながら聞いてきた。アオトくんに聞いてんだろなー。「いい感じです」心の中でしずか軍曹に敬礼する。なっちゃんがモテ師匠ならしずかちゃんはモテ軍曹。(ちょっとコワイから)「ふふ♡幡ヶ谷君とラブホ行ったんでしょ?」「い…行きました(敬礼)」「そっか~もうこれで晴れて大人だね!」あ、ちがうの。フェラしかしてないの。とは、教室内では言えるわけがない。で...

スノードロップ #35 カウンターアタック

「おまえ…アレだ。遊ばれてんだよ、そいつに」…ハ?何を言い出すかと思えば。「そんなわけないじゃん、ユウくんと何もかも違うよ」フンと鼻で笑っているナルシスト。「女と別れたばっかりなんだろ。代わりだよ。利用されてんだろ」「そんなこと…」妙に自信ありげに言われたらそんな気もしてくるからコワイ。え、うそ。わたし、アイリちゃんの代わり?「おまえが相手されるわけねぇだろ。相手、結構なスペックだったじゃねーか」「…...

スノードロップ #34 予想外の反応を見せるナルシスト

ユウくんは、ふんと顔を背けて、ポリポリと首を掻く。反応なし?「昨日のかわいいひとだってゴムあんまりつけないって豪語されたらいやだと思うよ」「あいつはそんな関係じゃねーけど」え、そうなの?その割には腕組んでませんでしたっけ。「…じゃあ、他の女子はいやだと思うよ、元カノさんたちも」腕を組み、説教を垂れつづけるわたし。ユウくんは、憮然としながらわたしを見る。「……てゆうか、おまえは?やだったの」わたし?ユ...

スノードロップ #33 ナルシストに物申す

日曜昼間。わたしの部屋。平日の家庭教師を休んだ分、日曜に振り替えられていた。パパとママはまた、おばあちゃんちに行く予定。「じゃあユウくんお願いね、夕方には戻るから〜」ユウくんは笑顔で応対していたがパパとママが家を出て少し経つとわたしをベッドに押し倒した。「何なんだよ。あの男」今日もママが出したお茶は烏龍茶ではなく緑茶。緑茶の日は何かがある気すらしてきた。「ユウくんだって…」という言葉ごと唇で塞がれ...

スノードロップ #32 ばったり

さっきいた公園前を横切る時なっちゃんが手を伸ばしてきた。「・・・?」「つないでもいい?」なっちゃんはにっこり。わたしの願いが通じたのかな。温かい手をとって、ぎゅうぎゅう握り合う。「痛いよ」と笑うなっちゃんに切なくなった。なっちゃんは、本当にアイリちゃんのこと、もういいのだろうか?聞きたかったけど、蒸し返すのもよくないのかな…と考えているうちに、改札に着いた。今日はありがとー、というつもりでいたら、...
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